首は7つの骨が連携してできています。また、頚椎の中には頚部脊柱管と呼ばれるトンネルがあり、その中には脊髄という基本的な神経が通っています。
椎間板とは、首の骨と骨の間でクッションの役目をしている軟骨です。やわらかいゼラチン状の中身である髄核を外側の軟骨が保護しています。
この中身が脱出してしまった状態が、頚椎椎間板ヘルニアと呼ばれます。
ヘルニアは頚部以外にも腰部、脳、筋肉や腸にも起こりえる病気です。主に外傷や老化、先天性の変性などが原因となって現れます。
外に脱出してしまったヘルニアは神経の通り道を圧迫して、首ばかりではなく背中や腕などに激しい痛みをもたらすことが常です。
またやがて脱力感や下肢のしびれなども起こり、歩行障害にいたるケースもあります。
診断方法として、まず問診によって自覚症状や発症の条件や期間など詳細のチェックをします。
また神経学所見として、腱反射異常、知覚障害、筋力低下などを検査してどの神経が痛んでいるのかを外部からチェックします。
これらの身体所見と共に、画像所見を行い、最終的な確定診断が下されます。画像所見ではレントゲンを使用して首の不安定性、骨のとげ、脊柱管狭窄症などを検討します。
またMRIを使用してより詳細をチェックすることができます。診断結果が出れば治療を開始します。
頚椎椎間板ヘルニアでは安静が基本治療法です。とくに痛みがひどい場合は動作を出来るだけ制限することが大切です。
つまり自然に小さくなったり、患部の周りの筋肉などが痛みに慣れて、だんだん発症しなくなり、筋肉によって骨をサポート出来るようにすることが可能です。
しかし短期間で成功することは稀で、数ヶ月間は常に病気と向き合わなければならないことが常です。
そして治療を受けるばかりではなく、自分から病気へ働きかけることをして始めて可能性が開けてきます。

